04.20.04:54
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12.09.22:40
化粧・後(禄総受け)
お、終わった……。つか、後編アップするまで一週間以上かかった……おぉぉ(戦慄)
時流を大概昇ってる気がするなァ、自分…;;;しかも、総受けか?これ……(知るか)
基本的にのほほーんというか、のんびりなジャンルに身を置いてたので、一週間で次々萌と情報を頭に叩き込まなきゃいけないのにちょっとついて行けない(滝汗)
あ、ちなみに10話は見ましたヨー。
別サイトでもむちゃくちゃ遅筆だからなぁ(更新速度が下手すりゃ数ヶ月おき←)
かなり文体は荒いと思われます。見直してないので、誤字脱字あったらごめんなさい!
最初の発見者、と書いてこの場合は犠牲者、はプトレマイオスの操縦士と砲撃士であった。
入ったとき、分かっていたと言え、いきなり重力に引きずられてリノリウムの床に足を着けざるをえない感覚が嫌なのか、やや微妙な表情をしている。
艦橋に女性三人が戻ってきたので、入れ替わりで休憩と相成ったのだ。特にすることもないので、休憩室に来た次第である。
「…あれ、ロックオンさん、っすよね」
「それ以外の何に見えるってんだ?」
「いや…」
リヒテンダールは軽く頭を掻いた。
どうせ暇なことだし、起きているのならコーヒーくらいは一緒に飲もうかと近付いて…。
二人は揃って絶句した。
そこへ次の犠牲者。
「どうしたんです? 二人とも」
「独り言マイスター」という、本人には甚だしく不本意な二つ名を付けられたガンダムキュリオスのパイロット、アレルヤ・ハプティズム。
固まっている年長二人を見つけて何だろうと首を傾げながら近付いてくる。
そして、こちらも見事にフリーズした。
最後の被害者は、エクシアの件で連れ立っていた刹那とイアン・ヴァスティ。
「なんだぁ? あの塊」
「………」
好奇心から、気軽に近付いていく。そして。
「な、な、な、な―――ッ?!」
イアンは叫んだ。その横では刹那が多数例に属して硬直している。
そんな彼等の回りを呑気にやはり転がりながら、「ミトメタクナイ、ミトメタクナイ」とオレンジの球体が無邪気に言っていた。
全員の視線が一点集中する中で、ロックオンはようやくその眠りから覚めたのだった。
すっと通った鼻梁は物憂げな陰を帯びている。
僅かに潤んだ瞳は蠱惑的なアイシャドーと淦が注されていて。
うっすらと開かれた唇は紅く艶めいていた。
何処からか、生唾を飲む音が聞こえる。
それほど、三人に悪戯されて化粧を施された彼は魅惑的だった。首から下に男の鋭く引き締まった体があっても、さして気にならないほどに。
「あー。おはようさん」
開口一番。とりあえず目の前にいる一同に挨拶するロックオン。
が、その返事は無い。
(……はて?)
昼寝していたから呆れられたのか、と全く方向違いのことを考える。
そうこうしている所へ、また扉が開く音がした。
「なにをやってるんです」
冷ややかな声が、空気を瞬時に凍らせる。
「…おぅ、ティエリア」
口許に引きつり笑いをこさえた男の顔を見て、類い希なる美貌の少年は絵筆で描いたように整った眉を、ややきつめに吊り上げた。
「本は持たずに、来てください」
敬語なのに完全なる命令形だ。
相手には聞こえないようひっそりため息を吐きながら、ロックオンは立ち上がる。ぴょんぴょん跳びはねながらハロが続くので、重力が無くなったときのことも考えて抱え上げる。
その姿を視線だけで重力の無い方向へ追いやってから、ティエリアは相変わらず氷結している五人にレンズ越しに鋭い視線を向けた。
「命が惜しければ…」
それだけ言って彼は部屋を出て行く。閉まる扉にピンク色が遮られるのと同時に、もうやってられないとばかりに、プトレマイオスのクルーとガンダムパイロットとエンジニアは崩れ去った。
二人と一機がやって来たのは浴室――の脱衣所。そこの洗面所でティエリアはタオルを濡らし、石鹸を泡立たせる。
「目と口を閉じてください」
「…あのな、ティエリア。状況がさっぱり掴めないんだが」
不機嫌そうな顔をしたまま、彼は真紅の目で鏡を示した。その行動に従った後で、ロックオンの表情が見事なまでに強張る。
先ほど崩れ去った五人とさして変わらない状況に立ち入った彼の顔に、ぐしっ、とタオルを押し当てると、恐ろしいほどの無表情のままティエリアは手を動かした。
我に返ったロックオンが目に入る石鹸に呻き、口に入る泡に辟易して顔を振ったのは、この十数秒後の話。
◇
オチはティエ様でした。っかしいな~、刹那かアレルヤだと思ってたのですが…。
化粧を落とそうとする行動は刹那に取らせようと思ってた行動をほとんどそのまま引用しました。
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