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ダブルオー。録音受けの(今のところは)期間限定ブログ。 2007/11/8開設。
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04.19.16:01

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  • 04/19/16:01

02.11.22:49

Interval…?

「しりとり」ものでマイスターズ。バカ話。そのつもりは無かったのですが、ティエリアが素直気味(恐

……………なにを書きたかった、OPEDが変わった頃の自分(ネタの一つ)
当初はネタモノで済ます予定だったらしいですが。

時間軸はED辺りの、トリニティとの邂逅後(これは後付け)………。アレやティエが地上にいる理由については華麗にスルー願います。
長いです、本当に。無駄なくらい。しかもほとんど会話で成り立っていて、推敲する気も沸かないので、投げます。ポポイッ。






 波の打ち寄せる音と、木々のざわめき。
 この島だけで世界が閉じられているような感覚。

 しかし、この島にいる者達は全員、その感覚を打ち破る術を持っている。しかし、今は迂闊にその術で世界に出るわけにはいかなかった。
 トリニティの三機が世界で暴れ回っているせいで世界の出方を窺う意味もあり、四人のマイスターの介入行動は現在、完全に停止されている。
 海辺で髪を切ったり料理をしたりの後は、世界の情勢をプトレマイオスやエージェントから送られてくる情報を元に把握したり、ミッションの連絡が来ないか待つ以外、これといってすることがない。ガンダムの整備とて、いつでも発進できるよう必要なことはしているが、介入行動をしていないのでどこか壊れていると言うわけでもなく、すぐに終わってしまう。

 要はこの四人は、暇を持て余していた。


 個性が強すぎるために単独行動が多い彼等が何をするでもなく一箇所に留まっていたのが、そもそもの元凶であった。
「……ヒマだな」
「そうですね」
 相棒のハロを手持ち無沙汰に撫でているロックオンに、アレルヤが微苦笑を浮かべて短く同意する。言葉にはしないが不本意、と顔にしっかりと書いてあるティエリア。刹那はと言えば、流木の上に腰を下ろして、暗い海を眺めていた。
「なにか、ヒマを潰すものでもあれば良いんだけど」
「暇つぶし…ねぇ」
 考えこんだロックオンの手の中で、不意にハロが目をちかちかさせる。
「シリトリ! シリトリ!」
(『シリトリ…?』)
 その言葉に疑問を持ったのは、二人だった。
「あぁ、しりとりな。…うん、人数的にも良いだろう」
「あのぅ、ロックオン。それってなんです?」
 他の三人の中で、一番ロックオンの近くにいたアレルヤは言葉で、刹那は首だけを巡らして言葉以上に饒舌な目で問うてくる。
「あー、なんつうのかな。単語の語尾を引き継いでいくゲームだよ。例えば『しりとり』って言葉で始める場合は『り』で始まる単語を言えばいいわけだ」
「面白そうだね」
「………」
 刹那も、多少の興味をそそられたのか、海の方に向いていた体を反転させた。
「『ん』で終わる言葉を使えばそいつの負けになる。例外もあるが」
 なんでお前が知ってるんだ、と言わんばかりの視線が三つ、木にもたれながら立っているティエリアに突き刺さったが、当人は素知らぬ素振りである。
「やるなら勝手にすればいい」
 そう言って何処へかと去ろうとするティエリアを止めたのはロックオンだった。
「どうせすることもないだろう? 少しくらい付き合え」
「………………」
 じと、とティエリアが紅い目でロックオンを睨み付けたが、動じもせず笑っている相手に睨み付けることの無駄さを悟ったらしい。大人しく元の体勢に戻った。
「俺から左回りな。ハロ、お前はどうする?」
「見テル! 見テル!」
「じゃあ、俺、刹那、ティエリア、アレルヤな。…あ、同じ言葉を使うのも無しだぞ。最初はそうだな、ソレスタルビーイング。グの場合はクでも良い」
「…そんなものなのか?」
「まぁな。あ、逆も良いぞ。あと、『ファ』とかで終わったら『ファ』か『ア』でいい」
「長音の時は?」
「その時は長音の前が語尾だな。もしくは語尾の母音か」
「……グラタンコロッケバーガー」
「…どっからそんなのを」
「店で売っていた」
「お前、またそんな栄養の偏りが出るものを…」
「あの…脱線してるんだけど」
「あ、悪い。次、アレルヤだな」
 少し言いにくそうに割って入った青年に謝ってから、次を促す。
「ガかカ…ア? アイスクリーム」
「無常」
「海」
「み…水」
「砂浜」
「巻き貝」
 だんだん連想ゲームの形になってきている。
 しかし、誰も特に気にしていない。そして、変わるのもまた唐突だった。
「イタリア」
「アリー………蟻」
 アリー・アル・サーシェスとうっかり言いかけてさすがに止める。三人とも程度の差はあれ、怪訝な顔をしたが守秘義務に触れることだと思ったのか、詮索はしなかった。
「リスト」
「……トリニティ」
 言った者も含めて、全員が胸くそ悪い思いを抱いたことは間違いない。

「ティーバッグ」
「……クイズ」
「スイス」
「スライス」
「ス……スレイヤーヴォイト」
「らしいのが来ましたね、銃器ですか。ちょっと古いですけど」
「悪いか」
「いいえ「共倒れ」
 二人を会話させまいとしてか、それともさっさと進めたいのか、会話が一段落するかそれよりやや早く、不穏な響きを持った言葉が投下された。
「レンガ」
「瓦解」
 なにかが崩れているような錯覚を覚えながらロックオンは言葉を探る。
「イレブ……いや、止めとこう。生き残り」
「リビングデッド」
「「………」」
「…次だぞ」
「あ、あぁ。そうだね(根に持たれてる…?)……ドア」
「悪政」
「慰労……」
 心なしか、ロックオンに影が差している。
「恨み」
(刹那…ッ?!)
 ハロを撫でていたロックオンの手が止まった。アレルヤの顔も、やや青い。
「み…みじん切り」
 少し動転しているのか、取りようによっては洒落にならないことを口走っている。
「利害」
 ティエリアはつい、と眼鏡を上げる。
「……意気地無し」
(今の自分がな)
 思わず本音が出た。んを付けて終わらせることを、周囲の空気がなんとなく許さないような様子である。
「処刑場」
「憂さ晴らし………したい」
(アレルヤ?!)
 ぼそりと呟かれた言葉に、ロックオンは影が差したまま大丈夫だろうか、と反射的に心配してしまう。
「屍」
 さすがに全員が引いた。
「寝床」
 もういっそ寝てしまいたい、と思いつつ口は動く。
「……コーラ」
「ラッパ」
「破滅」
「積木崩し」
「…どうして積木で止めない」
「いや、人生を現してるような気がしてな」
 笑う声も、どことなく乾いている。刹那とアレルヤは思わず顔を見合わせていた。
「…白」
 意地の悪かった言葉が普通になっている。そのことにほっ、とアレルヤは胸をなで下ろす。
「シャーベット」
「闘争」
「あーっと……馬」
「マイスター」
「ダークホース」
「スケープゴート」
「トランプ」
「プトレマイオス」
「スナイパー」
「破砕」
「ティエリア」
「なんです?」
「………いや、いい…」
 常の無表情に、それ以上なにか言うことを断念した。そろそろ精神的に限界が来る、と妙に冷静な部分で考えながら。
「…命」
「茶」
「夜間飛行」
「ヴィクトリア」
「アーサー王物語」
「利益」
「気力」
 それは今、それぞれが非常に微妙な状態である。
「苦悩」
「……ヴェーダ」
「タルト」
「ドアマット」
「凍死」
「………死体」
 もうダメだ。
 ロックオンは遂に言葉を明るくすること(少なくとも暗くしないこと)を諦めた。そんな空気の変化が分かったのか、刹那とアレルヤもそれにつられる。
「……陰湿」
「……追放」
「鬱屈」
「………………追憶」
「…………苦闘」
「…………浮世」
「余情(よせい)」
「……………………痛み分け」
「………………険悪」
「………………首吊り」
「猟奇」
「…………………………凶報」
「……………………裏切り」
「……………………リンチ」
「塵」



 凍りついた空気の中、電子音が周囲に鳴り響く。一体誰かと三人が視線を彷徨わす中、ティエリアが落ち着き払って自分の端末を取り出した。それに手早く視線を走らすと、さっと身をひるがえす。
「用事が出来た。プトレマイオスに帰還する」
 誰の言葉も待たないまま、パイロットスーツに着替えるべく去ってしまった。
 あとに残されたのは三人。
 絶対零度の空気の中、誰も動けずにいた。ハロだけが無邪気にロックオンの腕の中で「ティエリア、一人勝チ!一人勝チ!」と言っていた。


(たかが遊びに、そこまで夢中になるものか?)
 おかしなものだ。
 ヴェーダに、語彙を学ぶことも兼ねて「しりとり」を覚えたその原因の張本人は、他人事のように思った。


ストーリー展開が某二人により鬱度が大幅増量されてきたので、ちょっと違うテンションに持っていきたかったはずが、別の意味で鬱になってしまった;;;
ティエリアはゴーイングマイウェイで言う単語がなんだか次第に古いor暗いに。
そしてだんだんとその雰囲気に呑まれていって…な感じ。
言葉を学ぶ、の下りは嘘っぱちです。だとしたらヴェーダ、どんだけ高性能やねん。
そしてティエ、この後ヴェーダに拒否られる…っと。

というか、出てくる単語は日本語だし日本ルールだしさっ!と自分に裏手ツッコミパンチ。ホント、何語で喋ってんだこの人達…。
しかしこのネタ、激しく知識を求められますね。実際に書いてみて痛感しました。
ホント、マジで長くてごめんなさっ…。
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