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ダブルオー。録音受けの(今のところは)期間限定ブログ。 2007/11/8開設。
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04.24.17:55

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  • 04/24/17:55

05.22.21:35

無題

刹→禄






 その動きは、ひどくぎくしゃくとしている。自分でもそうと分かるほど。

―――あぁ そうじゃねぇって! 危ないだろ そんな持ち方したら…―――


「……………ッ」
 指を切った。思わず傷を口に含み、舌を這わす。
 危なっかしい様子で握っていたそれ――包丁を放り出して、救急箱を探す。
 どうせ無いだろうと思っていたが、蓋を開けば一角にちょん、とそれは紛れ込んでいた。
 よほどの傷じゃない限り、刹那はろくな手当てをしない。というより、指を切ったぐらいで包帯を巻くのもあまりに大袈裟なので、大概は消毒液をぶっかけたぐらいで放置している。大体、指先だけに怪我自体、ほとんど考えられなかったことだ。怪我をすると言えばもっと、少年の中では大きなものであったから。

 その一枚を取り出して、紙を剥がす。その一連の仕草は何度か見たことがあったから、憶えていた。

―――ったく 手が掛かるヤツだな 刃物一つ安心して持たせられねぇ―――

 そんなことを言って彼は、指先に丁寧にそれを巻いてくれた。普段は手袋に包まれた、白い手で。
 その手はいつもよどみなくなめらかに動いていて、本当に同じ器官なのかと疑ったことさえある。
 取りとめない考えを振り払って、指先に巻き付けて留めた。
 箱の蓋を閉じ、元の場所に置く。そして、備え付けのキッチンへと戻った。
 栄養の偏る、手軽に食べられる物ばかり刹那が食べるのを見かねて彼が食材を下げて扉を叩いたのは、セカンドミッションが終わって少ししてからだったか。


 楽しげにジャガイモの皮を剥きつつガリーエ・マーヒーに放り込んでいた背は、もう、ずっと……。

 軽く唇を噛んで、包丁を握る。
物心もついていない子供が物を握りしめるような、ぎこちのない持ち方は、最初に包丁を持たされたときからまるで進歩を見せていなかった。




…ダメだ、短い。オチもない。
つーか、兄貴に置いていかれた世界で生きてる、っていうのを書いてるのってもしかしなくてもせっちゃんだけ…?
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