07.02.13:47
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03.21.20:02
止まらない世界
刹→禄
独白…?
プトレマイオスに戻った後、壊れたようにその名を呼んでいたオレンジ色にカラーリングされた「彼」の相棒。
デュナメスのコックピットの中に設置されていた、GNアームズの残骸の上に乗っていた、照準機。
エクシアのセンサーが捉えた、緑のパイロットスーツ―――爆、発…。
トランザムシステムが、今暫く保っていたなら。あと少しの間だけでも、使えたのなら…!
もしもは、決して無いこの世界で、止まらないこの世界で。
もしもを、時の巻き戻りを、これほどに望んだことがあっただろうか。
もう少し、あと少し早かったのなら間に合ったはずな手は………神が嘲笑っているかのように、届かなかった。届かなかった。
ガンダムに、乗っていたのに。
太陽炉の全ての機能を託されても、それでも、俺は。
また
守れなかった
くしゃり、と髪を掻き乱した手も、向けられた笑顔も、狙い撃ちたい、と銃を構えた後ろに見えた厳しい顔も。罰は受けると言った、そのどこか吹っ切れたような声も。
まだ、全て鮮明に残っているのに。
世界は止まらない。残酷なほどに。
そして、決して堕ちないと、不思議と信じていた緑の色をした天使の翼は、その心は―――――虚空の宇宙(そら)へ散って、そして、還らない―――。
独白…?
プトレマイオスに戻った後、壊れたようにその名を呼んでいたオレンジ色にカラーリングされた「彼」の相棒。
デュナメスのコックピットの中に設置されていた、GNアームズの残骸の上に乗っていた、照準機。
エクシアのセンサーが捉えた、緑のパイロットスーツ―――爆、発…。
トランザムシステムが、今暫く保っていたなら。あと少しの間だけでも、使えたのなら…!
もしもは、決して無いこの世界で、止まらないこの世界で。
もしもを、時の巻き戻りを、これほどに望んだことがあっただろうか。
もう少し、あと少し早かったのなら間に合ったはずな手は………神が嘲笑っているかのように、届かなかった。届かなかった。
ガンダムに、乗っていたのに。
太陽炉の全ての機能を託されても、それでも、俺は。
また
守れなかった
くしゃり、と髪を掻き乱した手も、向けられた笑顔も、狙い撃ちたい、と銃を構えた後ろに見えた厳しい顔も。罰は受けると言った、そのどこか吹っ切れたような声も。
まだ、全て鮮明に残っているのに。
世界は止まらない。残酷なほどに。
そして、決して堕ちないと、不思議と信じていた緑の色をした天使の翼は、その心は―――――虚空の宇宙(そら)へ散って、そして、還らない―――。
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